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臨床検査
輸血副反応ガイド 改訂第2版

個数:
輸血副反応ガイド
改訂第2版

[ 監 修 ] 日本輸血・細胞治療学会
[ 編 集 ] 日本輸血・細胞治療学会安全委員会
[ 発行年 ] 2026年5月20日
[ 分 類 ] 臨床検査・臓器移植
[ 仕 様 ] A4判 81頁
[ 定 価 ] 2,970円(税込)
[ ISBN ] 978-4-911601-43-3
[ 主な内容 ]
●12年ぶりの待望の改訂版!
●「科学的根拠に基づいた輸血有害事象対応ガイドライン(改訂第2版)」に整合
●輸血医療に携わる医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師必携!


「輸血副反応ガイド 改訂第2版」の刊行にあたって

 輸血療法は、現代医療において不可欠な治療手段の1 つであり、救命やQOL の向上に大きく寄与している。一方で、輸血に伴う副反応は完全に回避することができない重要な課題である。輸血副反応は一般に、非溶血性輸血反応、溶血性輸血反応、ならびに輸血感染症に分類されるが、近年の医療の進歩によりその発生頻度は大きく減少してきた。しかしながら、依然としてゼロには至っておらず、臨床現場においては迅速かつ的確な診断と適切な対応が求められている。
 このたび、日本輸血・細胞治療学会安全委員会(玉井佳子委員長)を中心として、『輸血副反応ガイド 改訂第2 版』が刊行される運びとなった。第1 版が2014 年11 月に発刊されて以来、約12 年ぶりの改訂となる。この間、輸血感染症対策のさらなる強化に加え、TRALI やTACO に関する病態理解の進展、さらにはわが国におけるヘモビジランス体制の整備など、輸血医療を取り巻く環境は大きく進歩している。本改訂版は、これらの最新の知見と実臨床での経験を踏まえ、より実践的かつ有用な指針となるよう構成されている。
 本ガイドでは、各種輸血副反応の診断および治療に関する標準的な考え方と具体的対応が体系的にまとめられている。輸血医療に携わる医師のみならず、ベッドサイドで患者を見守る看護師、輸血検査を担う臨床検査技師、血液製剤の管理にかかわる薬剤師など、多職種の医療従事者に広く活用されることを期待している。本ガイドの普及を通じて、わが国における輸血医療の安全性がさらに向上し、患者にとってより安心できる医療の提供につながることを願ってやまない。

   2026年5月吉日
日本輸血・細胞治療学会 理事長奈良県立医科大学輸血部
松本 雅則

「輸血副反応ガイド 改訂第2版」について

 輸血医療にかかわる医療従事者に、輸血副反応に対する十分な知識を取得して、適切な初期対応にあたっていただくことを目的に、『輸血副反応ガイド』が2014 年に発刊された。
 輸血医療は継続的に進歩し、多くのエビデンスが蓄積されてきたのを受けて、この度、12 年ぶりに本ガイドを改訂した。
【目的】
『科学的根拠に基づいた輸血有害事象対応ガイドライン(改訂第2 版)』(2024 年に改訂)との整合性に配慮しつつ、輸血医療にかかわる医療従事者に対して輸血副反応をわかりやすく解説する『輸血副反応ガイド 改訂第2 版』を発刊すること
【対象読者】
1.輸血医療に深くかかわる者:日本輸血・細胞治療学会学会員、各医療施設での輸血部門(管理者を含む)、輸血療法委員会委員、リスクマネージャーなど
2.輸血医療を行う一般臨床医師、看護師、臨床検査技師 3.初期研修医
4.医学部学生、看護学部学生(卒前教育)
【本ガイド改訂第2 版の特徴】
① 広い分野の対象読者を想定して、図表を多用し、簡潔でわかりやすい記述とした。
②『科学的根拠に基づいた輸血有害事象対応ガイドライン(改訂第2 版)』との整合性を重視した。
③ 読みやすさを優先し、初版にあった英文を削除した。
④「副反応ガイド」に特化するため、初版の副反応に該当しない項目は削除した。
 本ガイド改訂第2 版の活用により、輸血医療に携わる医療従事者に、輸血副反応に関する知識と初期対応法が啓発・周知され、輸血医療の安全性が向上することを期待する。

   2026年5月吉日
日本輸血・細胞治療学会 安全委員会 委員長
弘前大学医学部附属病院輸血部改訂第2 版 編集責任者
玉井 佳子




総 論


 1 輸血製剤副反応動向(ヘモビジランス)
 2 輸血患者の観察(小児の特殊性を含めて)
 3 副反応の症状


各 論


 1 非溶血性輸血反応

  1.アレルギー反応・アナフィラキシー
           (重症アレルギー反応)
  2.輸血関連急性肺障害(TRALI)
  3.輸血関連循環過負荷(TACO)
  4.輸血後移植片対宿主病(PT-GVHD)
  5.発熱性非溶血性輸血反応(FNHTR)
  6.輸血後鉄過剰症
  7.輸血関連高カリウム血症
  8.その他




 2 溶血性輸血反応

  1.急性溶血性輸血反応(AHTR)
  2.遅発性溶血性輸血反応(DHTR)

 3 輸血感染症

  1.ウイルス感染症、原虫感染症
  2.輸血による細菌感染症
  3.輸血感染症に関する遡及調査

やさしい高次脳機能障害用語事典

個数:
移植・輸血検査学
改訂版

[ 監 修 ] 一般社団法人 日本組織適合性学会 編集広報委員会
[ 発行年 ] 2024年9月12日
[ 分 類 ] 臨床検査 移植・人工臓器
[ 仕 様 ] B5判 本文331頁
[ 定 価 ] 7,700円(税込)
[ ISBN ] 978-4-907095-90-1
[ 主な内容 ]
●初版から20年を経て、最新の知識と知見を加えブラッシュアップ
●初版の1.5 倍のボリュームでオールカラーに刷新
●MHC・HLA の初学者をはじめ、検査実務や高等教育、移植医療・輸血医療に携わり、日々研鑽を積む医療者必携の書‼



移植・輸血検査学の改訂にあたって

 移植・輸血検査学の初版は2004年3月に刊行された。当時は輸血や移植を考えるうえで必要不可欠な主要組織適合性遺伝子複合体(major histocompatibility complex;MHC ヒトではhuman leukocyte antigen;HLA)を学ぶに適切な教科書・読本がなかったことからの企画・出版であったが、その後現在に至るまで、MHCを体系的に学ぶための参考書はほとんど刊行されていない。
 MHCは移植(臓器移植、造血幹細胞移植)医療や輸血医療にかかわるのみならず、その著明な多様性故に遺伝学の研究対象ともなり、また自己免疫疾患のみならず、感染症やがんを含む疾患における免疫応答の個体差形成において重要な役割を果たすことから免疫学の新たな研究対象ともなっている。昨今では、iPS細胞を利用した研究も進んでいるが、その樹立や応用においてMHCは考慮すべき必要不可欠な因子となっている。
 このように、移植・輸血検査学をめぐる関連領域においては学問の進歩が著しく、一般社団法人日本組織適合性学会の会員の皆様を中心とする本書の利用者より、最新知識を盛り込んだ改訂版の出版を求める声が多く届いていたことから、この度、編者・執筆陣の構成を大きく変更し、関連領域において重要な最新知見を加えるための加筆・改訂を行った。初版では教科書としての使用が主たる目的に置かれていたこともあり、学問的に確立したことを中心とする編集方針であったが、それでは時代の先端を行く学問領域の1つである移植・輸血検査学の進歩にはついて行けず、早晩色あせた知識となってしまうとの危惧感もあり、最新の確立された知見も加えるとの編集方針を立てたうえでの改訂版である。
 改訂版は企画から約1年で発刊を迎えたが、初版と同じく8章構成とした。また、初版は約240頁の単色刷りの体裁であったところ、改訂版はその約1.5倍の約330頁と内容も充実し、加えて多色刷りとすることで視認性の向上を図った。さらに、執筆者・編者による検討に加えて、一般社団法人日本組織適合性学会編集広報委員会の委員による監修を行うことで、記述のわかりやすさを心がけるとともに、内容のさらなる精度向上を図ったものである。
 MHC・HLAの初学者から、検査実務に携わる方々、高等教育に携わる方々、そして移植医療・輸血医療に携わる方々には、是非とも座右に置いて、少しでも疑問に思ったことがあった際には本書を開いて知識の習得や再確認を行って頂きたいと願うばかりである。
 最後に、本書の企画から完成まで粘り強くご対応頂いた株式会社ぱーそん書房の山本美惠子様、近野さくら様に深謝致します。
 令和6年9月吉日
編者 木村 彰方・湯沢 賢治・中島 文明・
   岡崎  仁・一戸 辰夫・徳永 勝士




目次

Ⅰ 移植・輸血学の概要

1 輸血と移植の歴史


 1.輸血の歴史
 2.移植の歴史
 3.主要組織適合抗原の歴史
 4.輸血と移植

2 組織適合抗原と血液型


 1.マウスの組織適合抗原
 2.ヒトの組織適合抗原
 3.ほかの動物種の組織適合抗原
 4.血液型

3 免疫機構


 1.自然免疫
 2.獲得免疫
Ⅱ 組織適合抗原

1 HLAの概要


 1.MHCとHLAの関係
 2.HLAとワークショップの歴史
 3.HLA分子の種類と構造
 4.HLA遺伝子群の種類と構造
 5.HLA分子の発現様式と機能
 6.HLA抗原・遺伝子の命名法と表記法

2 HLAクラスⅠ系


 1.HLAクラスⅠ分子の種類と構造
 2.HLAクラスⅠ遺伝子群の構造
 3.HLAクラスⅠ分子の機能
 4.HLA クラスⅠ遺伝子の多型性
 5.HLA クラスⅠ関連分子の種類と構造
 6.HLA クラスⅠ関連分子の遺伝子の種類と構造

3 HLAクラスⅡ系


 1.HLAクラスⅡ分子の種類と構造
 2.HLAクラスⅡ遺伝子群の構造
 3.HLAクラスⅡ分子の機能
 4.HLA クラスⅡ遺伝子の多型性

4 HLAハプロタイプと連鎖不平衡


 1.ハプロタイプ
 2.連鎖不平衡
 3.ハプロタイプブロック

5 マイナー組織適合抗原


 1.マイナー組織適合抗原の定義
 2.造血幹細胞移植におけるマイナー組織適合抗原
 3.抗腫瘍反応の主たる標的分子
 4.臓器移植におけるマイナー組織適合抗原
Ⅲ 血液型

1 血液型の概要


 1.血液型の種類と抗原構造
 2.血液型分子の機能

2 ABO血液型


 1.ABO血液型とラントシュタイナーの法則
 2.ABO血液型の抗原構造と遺伝子
 3.ABH抗原の分泌型と非分泌型
 4.ABO血液型の変異型
 5.ABO血液型抗体

3 Rh血液型


 1.Rh血液型の命名法と表記法
 2.Rh血液型の遺伝子と抗原構造
 3.Rh血液型の変異型
 4.Rh抗体
 5.母児免疫(胎児・新生児溶血性疾患)

4 その他の血液型


 1.MNS血液型
 2.P1PK血液型、GLOB 血液型
 3.Kell血液型
 4.Lewis血液型
 5.Duffy血液型
 6.Kidd血液型
 7.Diego血液型
 8.I血液型
 9.その他の血液型

5 血小板抗原


 1.血小板抗原の構造と遺伝子
 2.抗血小板抗体による病態
Ⅳ 検査の原理

1 HLA遺伝子検査


 1.HLA遺伝子検査の対象と目的
 2.核酸抽出法
 3.PCR法
 4.各種のHLA遺伝子検査法
 5.PCR-SSO法
 6.PCR-SBT法
 7.NGS法

2 抗HLA抗体検査


 1.リンパ球細胞傷害試験
 2.フローサイトメトリー法
 3.蛍光ビーズ法

3 細胞学的検査


 1.混合リンパ球培養検査(MLC)
 2.PLT検査

4 血液型抗原検査


 1.ABO血液型検査
 2.Rh血液型検査
 3.自動輸血検査装置による検査

5 血液型遺伝子検査


 1.ABO血液型遺伝子検査
 2.Rh血液型遺伝子検査




6 不規則抗体スクリーニングと交差適合試験


 1.不規則抗体スクリーニングと交差適合試験の概要
 2.生理食塩液法
 3.酵素法
 4.間接抗グロブリン試験
 5.分子標的治療薬の対処法3

7 血小板抗原検査


 1.血清学的検査法
 2.遺伝子検査法
Ⅴ 移植医療

1 移植の概要


 1.移植の用語
 2.移植の種類

2 移植免疫


 1.拒絶反応
 2.拒絶反応の防御と治療
 3.移植片対宿主病

3 臓器移植


 1.腎移植
 2.心移植
 3.肝移植
 4.その他の臓器移植

4 造血幹細胞移植


 1.同種造血幹細胞移植の治療原理
 2.移植前処置と移植片対宿主病予防
 3.移植細胞ソース
 4.骨髄バンクと臍帯血バンク
   5.造血幹細胞移植における組織適合性
 Column・HLA適合性が造血幹細胞移植後の
        NK細胞免疫応答に与える影響

5 免疫療法


 1.免疫療法の原理
 2.能動免疫療法
 3.受動免疫療法
Ⅵ 輸血医療

1 輸血の意義



2 血液製剤


 1.血液製剤の種類と保存方法
 2.保存液の種類と組成
 3.血液製剤の供給と安全性
 4.供血者の採血基準
 5.法令およびガイドライン
 6.血液製剤の種類と適応
 7.自己血輸血
 8.手術時の血液準備方法
 9.アフェレーシス

3 輸血後副反応


 1.溶血性輸血副反応
 2.輸血感染症
 3.非溶血性輸血副反応
Ⅶ HLA研究の広がり

1 ヒトゲノム多様性の概要


 1.多型とは
 2.遺伝子多型の種類
 3.さまざまなゲノム多様性

2 HLAと疾患


 1.自己免疫疾患
 2.感染症
 3.腫 瘍
 4.その他の疾患
 5.疾患とHLA遺伝子の多型に関連が見い出されるメカニズム

3 法医学への応用


 1.親子鑑定と父権肯定確率
 2.個人識別

4 集団遺伝学との関連


 1.血液型頻度の集団差
 2.HLA 型頻度の集団差と人類集団の類縁性

5 HLAの医学応用の将来


 1.腫瘍免疫とがん免疫療法
 2.ゲノム医学の将来
Ⅷ 移殖・輸血検査学実習

1 HLA遺伝子検査


 1.DNA抽出
 2.PCR増幅
 3.PCR-SSP法
 4.蛍光ビーズ法
 5.PCR-SBT法
 6.NGS法

2 抗HLA抗体検査


 1.リンパ球細胞傷害試験
 2.フローサイトメトリー法
 3.蛍光ビーズ法

3 輸血検査


 1.ABO血液型検査
 2.ABO血液型亜型検査
 3.RhD血液型検査
 4.不規則抗体スクリーニングおよび同定検査
 5.交差適合試験

4 抗血小板抗体検査


 1.混合受身赤血球凝集法(MPHA法)
2026年6月 新刊追加