gleen
医療技術一覧

胃X線検診超練習問題300選   胃X線            
医療技術
胃X線検診超練習問題300選

胃X線検診撮影技術・読影補助
超練習問題300選

[ 監修 ] 芳野純治
[ 編集 ] 伊藤 誠 中谷恒夫 西川 孝
[ 発行年 ] 2014年10月10日
[ 分類 ] 臨床放射線技術
[ 仕様 ] B5判 本文96頁
[ 定価 ] 本体 2,000円+税
[ ISBN ] 978-4-907095-19-2
[ 主な内容 ]
●300問の問題集にまとめて提示。
●胃がん検診専門技師の認定資格取得のために修得すべき知識を学べる。

現在在庫切れ



刊行にあたって

 胃がん検診専門技師は、ある程度の知識を担保される存在ですが、胃X線検診はもとより、バリウムによる上部消化管造影検査に携わる診療放射線技師が系統立てた教育を受けていない中では、学ぶことに苦労されたかと思います。またこれからNPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構の撮影・読影部門B資格検定試験への手がかりを探しておられる方も同様かと思います。
 この問題集は、一般社団法人日本消化器がん検診学会東海北陸支部放射線研修委員会学術部(旧放射線技師部会学術委員会)の学術委員と筆者が2013年度に行われた4度の研修会(初心者セミナー)で作成したものを編纂し、支部長の藤田保健衛生大学芳野純治教授に監修頂き発刊されることとなりました。
 設問の構成はセミナーのカリキュラム(撮影体位・解剖・病理・撮影法、胃がんの発育進展と典型所見・胃癌取扱い規約、受診者心理・基準撮影法の弱点、牛角胃・横胃の撮影法、鈎状胃・切除胃の撮影の注意点、読影用語の使い方、等々)の理解度を測るように設定をしています。
 セミナーを受講されなくとも問題を解くことでそのエッセンスは汲み取ることができると思いますし、不明な点があれば文献をひも解いて頂ければ最良の学習にもなります。適当な文献が見当たらない場合は、巻頭にある最寄りの研究会にお出かけ頂き指導員にお伺いください。本書により知識の整理のきっかけとなれば幸甚ですし、認定技師資格取得の一助になりますことを願ってやみません。
 2014年10月吉日
              中谷 恒夫


おわりに

 私ども東海北陸7県(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、石川県、富山県、福井県)では、各県単位で日常業務の技術の向上を目的とした勉強会が行われています。それらの主催者を一堂に会したものが、一般社団法人日本消化器がん検診学会(以下学会と称す)の東海北陸支部放射線研修委員会学術部であり、またNPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構(以下NPO精管構と称す)の東海北陸支部であるわけです。私ども東海北陸地区は学会であろうとNPO精管構であろうと共通認識は強く、関東甲信越地区をはじめとする全国他の7つの地域・地区とは若干その組織形態や運営方法、協力体制に違いがあるようです。
 これは、学会支部長の芳野純治先生(前 藤田保健衛生大学坂文種報德會病院長)の多大なる人望によって成し得ていることであり、芳野支部長とNPO精管構の東海北陸支部長である丹羽康正先生(愛知県立がんセンター中央病院副院長)の協力関係とご指導によって成り立っているものであります。
 東海北陸支部では学術部を設け、学術部によって年4回の研修会開催を恒例としており、教育訓練の方法は、各講義科目の理解度をOJTを用いて評価し、もし落ちこぼれた科目がある場合は、各地の勉強会で復習するとしたものです。今回は、その研修会の内容から一部を刊行したものであり、拝読され興味をおもち頂ければ本研修会へのご参加も考慮してみてください。
 さて、今から遡ること10年来、ご協力賜わりご苦労をおかけしましたぱーそん書房の山本美惠子氏、高山静氏にこの場をお借りして御礼申し上げます。また、長年にわたり診療放射線技師として業務に邁進され、多数の業績を後世に残し、ご退職されました前富山県厚生連滑川病院の中谷恒夫先生には多大なるご指導賜わりましたこと、併せて御礼を申し上げます。
 平成26年10月吉日
              西川 孝

胃X線造影検査 専門技師になるための必携テキスト

個数:
胃X線造影検査
専門技師になるための必携テキスト

[ 監修 ] 丹羽康正 西川 孝
[ 編集 ] 伊藤 誠 村田浩毅
[ 発行年 ] 2013年6月5日
[ 分類 ] 臨床放射線技術
[ 仕様 ] A4判 本文215頁
[ 定価 ] 本体 4,000円+税
[ ISBN ] 978-4-907095-06-2
[ 主な内容 ]
●本書は造影技術と読影能力、そして病変を提示する能力の向上を目的としています。
●また、胃がん検診の専門技師として基本的に習得すべき知識をまとめています。
●問題集として280項目を提示しています。


序

 本書は、胃X線造影検査を行っている放射線技師に向けて書かれた書物である。病理学的知識から、レントゲン写真の撮り方、示現の在り方、内視鏡所見との関連、新しい検診方法など盛りだくさんの内容である。さらに、胃X線検診基準撮影法が開始され細かく撮影方法を解析して問題集を設けて理解を深める方式をとっている。現在、胃X線造影検査の主体が医師から技師へ移行していることを背景に、白壁・市川らによる二重造影法の開発秘話も併せて二重造影法の理解を深める試みがなされている。
 私自身が消化管検査を行い始めた昭和60年前後は、腹部の異常を訴えて来院した患者はまず胃X線造影検査がオーダーされていた。このため週に一度はルーチンワークとして10人程度のレントゲン検査を行っており、さらに注腸X線造影検査も数人行うのが毎週の務めであった。今から思うと精度が問題であろうが、読影の際に先輩の医師からいろいろと撮影法や読影法を指摘され、本を読み直して知識や技術を高めていた。このように胃X線造影検査は消化器内科を志す医師にとって、とっかかりであり身近な検査であった。現在は異常を訴えた患者が来たらまず内視鏡検査である。撮影や読影をルーチンに行っていない消化器内科医師にとって、撮影された写真の異常を指摘するのは困難な場合が生じるかも知れない。
 本書は、撮影する技師が造影検査の技術を高め、読影能力も併せて向上させ、読影する医師に病変を提示する能力を高めてほしいという願いが詰まっている。現在の胃検診システムはさまざまな問題をもっており、技師が主体で一定以上の質の造影写真を撮影するシステムを構築したいという将来展望も含んでいる。検診受診者はそれぞれかけがえのない人であり、撮影者が病変を見つける、あるいは見落とすことでその人生に影響を与えるという自負をもって胃X線造影検査の撮影や精度管理をお願いしたい。
 頂点を極めた技術や手技が長期にわたり、高いレベルで維持されることはないと思う。医師はいつも新しいことを研究し、新しい技術を習得すべしという教育を受ける。胃がんについていえば、内視鏡機器の進歩・抗がん剤の発達は目を見張るものがあるものの、造影検査については疎かになりがちである。無症状の人から少しでも早い段階で胃がんを見つけることはいつの時代でも重要なことである。胃X線造影検査を任された放射線技師にとって大きな重荷であろうが、本書を熟読して是非ともこの荷を担って、1人でも救命可能な胃がんを見つけるように努力して日々の検査に臨むことを期待して本書の序としたい。
 平成25年6月吉日
愛知県立がんセンター中央病院
              丹羽 康正

発刊にあたって

 本邦における胃がん検診の発祥は1953年に遡り、黒川・入江らによって試験的に導入されたことから始まり、その有効性の評価は、現在のところ対策型検診において死亡率減少効果を示す相応の証拠があるとされている。逐年検診が有賀らによって導入され(1958年)、その撮影手技は立位・臥位の4枚撮影法であったが、1974年に日本消化器集団検診学会は最小撮影枚数を6枚法とした標準方式として答申した。続いて1984年に7枚撮影を標準方式に改変させ、さらに2005年「新・胃X線撮影法(間接・直接)ガイドライン2005」によって全国標準方式とし、さらに進化して「新・胃X線撮影法ガイドライン改訂版2011」(以下:改訂版)と改訂している。
 周知のように同ガイドラインは、厚生労働省老健局老人保健課による『がん検診に関する検討委員会の中間報告』によって検診実施機関のチェックリストに記載され、『がん検診の事業評価の手法』として用いられている。その記載内容には『撮影の体位及び方法は日本消化器がん検診学会の方式によるものとしているか』と記され、その遵守に努めるよう求めている。
 そもそもこのような標準方式やガイドラインの決定は、『受診者からみて安全で、安心と納得のできる胃がん検診の実現と普及を目指して、全国どこの施設で胃がん検診を受けても一定基準にあった良質な画像』を得るために設けられたものであり、遵守されてこそその精度が国民に担保される最低限度のプロトコルであり、胃がん検診に携わるわれわれにとっては受診者に向き合う前に修得しておく最低限の技術と知識である。
 本書は、これら胃がん検診の専門技師として最低限度修得すべき事柄についてまとめたものである。長い歴史を誇る胃X線造影検査では、より高度な技術や知識、また歴史のうえで積み重ねられた叡智が存在している。もし本書において基礎的な知識を取得しさらにこれらの叡智に興味を抱かれ、高度な研鑽に励まれるような機会となれば、企画した者の1人としてこのうえない幸せである。
 末筆となりますが、本書を発刊するにあたり多大なるご苦労をおかけしました株式会社ぱーそん書房の高山 静様ならびに山本美惠子様に深謝申し上げ、多忙中にもかかわらず執筆を賜わりました執筆者一同に感謝申し上げます。
 平成25年6月吉日
 医療法人尚豊会四日市健診クリニック
              西川 孝


目次


Ⅰ 臨床の基礎


1 解 剖 伊藤 衛、村田浩毅

  1.消化器について
  2.消化管の管壁と腹膜

2 臨床事項の一般常識 大石陽生、村木 真

  1.胃炎
  2.腸上皮化生
  3.上皮性病変
  4.非上皮性病変
  5.その他


Ⅱ 病理の基礎


1 細 胞 伊藤 誠、木枝秀人、渥美伸一郎

  1.細胞の構造
  2.細胞小器官
  3.細胞周期と細胞分裂

2 組 織 伊藤 誠、木枝秀人、渥美伸一郎

  1.上皮組織
  2.支持組織(結合組織)
  3.筋組織
  4.神経組織

3 病理学の基礎 伊藤 誠、木枝秀人、渥美伸一郎

  1.退行性病変
  2.進行性病変
  3.炎症
  4.腫瘍

4.胃癌取扱い規約 伊藤 誠、村木 真、木枝秀人、渥美伸一郎
5.切除標本の見方 西川 孝
6.病理学用語 伊藤 誠、木枝秀人、渥美伸一郎

Ⅲ 上部消化管造影検査


1.胃部X線検査法 大石陽生
2.四大撮影法の基本 大石陽生
3.二重造影撮影のポイントと示現領域 坂上隆行
4.新・胃X線撮影法ガイドラインについて 大石陽生
5.新・胃X線撮影法の実際 大石陽生
6.基準撮影法 大石陽生
7.すとまっぷの作成 大石陽生、村木 真
8.追加撮影 佐藤慎祐
9.レポートに使える所見用語 伊藤 誠
10.前壁撮影用空気枕 伊藤 誠、村田浩毅

Ⅳ 歴史と伝承


1.二重造影法の誕生と発展 海老根精二
2.白壁彦夫博士、市川平三郎博士研究略歴 海老根精二
3.文献からみた二重造影法の歴史
  ―継承していくためにも―海老根精二
4.消化管X線検査の変遷
  X線造影検査の始まり(簡約) 海老根精二
5.胃集団検診について 秋山俊夫






Ⅴ その他の検査法


1.胃の周辺臓器 川地俊明、西川 孝
2.上部消化管の超音波検査 川地俊明
3.内視鏡の歴史 伊藤 誠
4.内視鏡による検査や処置 伊藤 誠
5.内視鏡検査画像 ―X線像との対比のために―  伊藤 誠
6.内視鏡レポートに出てくる用語 伊藤 誠
7.◆Helicobacter pylori◆と胃疾患 村田浩毅
8.血清ペプシノーゲン法 村田浩毅
9.ABC検診 村田浩毅
10.内視鏡検診における高危険群 伊藤 誠

Ⅵ 造影剤 (伊藤 誠)


1.定義
2.硫酸バリウム
3.ヨード系造影剤
4.発泡剤
5.安全性に関して
6.副作用
7.単位について

Ⅶ 装置と保守管理


1 X線TV装置について 町田良典、福田剛史、松谷圭太、丹羽健二

  1.装置の構成と名称
  2.X線発生装置(医用X線管装置)
  3.高電圧発生装置
  4.自動露出装置
  5.I. I.(Image. Intensifier)
  6.撮像管とCCDカメラ
  7.X線透視撮影台
  8.FPDシステム
  9.画質に影響を与える因子
  10.画像評価法

2 医用画像管理 町田良典、福田剛史、松谷圭太、丹羽健二

  1.コンピュータで使用される単位
  2.画像容量
  3.転送速度
  4.DICOM
  5.医用画像表示用モニタ
  6.PACS

3 装置の保守点検 町田良典、福田剛史、松谷圭太、丹羽健二

  1.保守点検と修理
  2.診断用X線装置、および周辺機器の保守点検
  3.診断用X線装置の日常の始業・終業点検
  4.医用画像表示用モニタの定期点検


Ⅷ 放射線技師に求められる一般常識


1 がん検診に必要な用語解説(五十音順) 村田浩毅
2 がん検診に必要な一般常識 村田浩毅
3 がん検診の有効性に関する評価 村田浩毅
4 行政の動き 村田浩毅
5 被 曝 杉田和久
6 接 遇 伊藤 誠

Ⅸ 問題集



2018年10月 新刊追加