gleen
薬学一覧

ファーマシューティカル処方解析学                
薬学
ファーマシューティカル処方解析学

個数:
ファーマシューティカル処方解析学
―実際の症例に学ぶ―

[ 監 修 ] 渡邉 泰雄
[ 編 集 ] 中野 真/山口 友明/窪田 敏夫/松田 佳和
[ 発行年 ] 2020年2月10日
[ 分 類 ] 薬学一般
[ 仕 様 ] B5判 本文246頁
[ 定 価 ] 4,400円(税込)
[ ISBN ] 978-4-907095-59-8
[ 主な内容 ]
●医師と薬剤師の連携による画期的な処方解析学がここに!!
●医師の診断による処方箋をもとにした服用法、薬物動態、医薬品の相互作用を網羅。
●薬剤師の医療現場で役立つ実践テキスト。


監修のことば

 薬学教育で薬剤師を目指す場合は、6年間の教育を受ける体制となり、既に、10年以上が経過した。しかも、在学中には病院薬局や調剤薬局において実習を行わねば国家試験の受験資格が得られなくなった。すなわち、薬剤師は、医療現場では積極的に病気に立ち向かい、患者に対しては処方された医薬品などをいかにわかりやすく説明して医薬品の効能などを理解してもらうかが職務となった。実際の治療において、診断は医師が行い処方箋を出し、処方箋に従って薬剤師は調剤をする。しかし、その処方箋において、服用法、薬物動態、医薬品の相互作用などで異議が認められた場合、薬剤師は、適時、医師と相談して異なった医薬品の使用などのアドバイスを行うことも必要である。現代のように、先発医薬品のみではなく後発医薬品にも優れた医薬品がある場合は、さらに、医師と薬剤師の連携が大きな治療効果を生むことになる。医師と薬剤師は、それぞれ専門的な立場から、治療における介入(Intervention)の必要性が高まってきている。
 本書は、現場で実際に活躍中の専門医と多くの実践を踏襲されてきた薬剤師が中心となって「医師の目」と「薬剤師の目」で代表的な疾患に対して、さらなる治療効果が上がるために書きあげて頂いた「新規実践処方解析学」である。本書の専門医の先生方は、学会・論文のみならずマスコミにも多く取りあげられている最先端医療の医師であり、これまでに手がけてきて治療効果が認められた症例を本書の主旨に合うように厳選して頂いた。また、薬剤師の先生方は、第一薬科大学、日本薬科大学、横浜薬科大学で薬剤師教育を実践され、しかも、教鞭も取られている、薬学生に人気の教育者である。
 従来出版されている処方箋解析学は、薬剤師主導型で、どちらかというと実際に起こり得ない症例もあった。しかし、今後、薬剤師がチーム医療の一員となり、しかも、「かかりつけ薬剤師」となるように厚生労働省からの指導もあることから、実際の治療における処方箋を目にして学ぶことが誠に重要である。本書は、医師と薬剤師という医療における専門関係を、両者が同じ立場で目と目とを合わせて、長所をさらに伸展させ、欠点はあくまでも是正し改良して、最高の治療が行えるように知恵と努力を傾けた「処方解析学」であると考える。本書の執筆にあたって多くの貴重な時間を潰された先生方には、心から陳謝し御礼を申しあげたい。
 本書は、まずは、第一歩を踏みしめた。しかし、医療の進歩は想像を超える速度で進んでいる。しかも、今後、災害医療や救急医療や高齢者医療などで薬剤師としての活動も必要となってくる。これらにも対処できるようなファーマシューティカルテキストも刊行することができればと念じている。
 令和2年1月吉日
渡邉 𣳾雄

編集のことば

 薬剤師の責務は、薬物療法や医療安全確保対策に積極的に参画することによって、医療の質的向上はもちろんのこと、社会的に貢献することであると言われています。その活躍の場は、大病院の先端医療チームや地域医療施設での従事、調剤薬局勤務、健康寿命延伸への貢献など、多岐にわたっています。これら社会的ニーズに対応するために、まずは豊富な専門知識と高い倫理観をもとに、処方箋からの情報を最大限に活用する能力が求められます。
 本書は、主に薬学生や若い薬剤師が、実際の症例、カルテ、処方箋を題材として、臨床現場で必要とされる知識や技能、応用力を学ぶための教材として企画されました。症例を提示して頂いた各科の先生方は、ターミナル駅ビル内の内科クリニックから大学附属病院までさまざまな役割を担った各医療施設の現役医師の方々で、また三薬科大学(第一薬科大学、日本薬科大学、横浜薬科大学)で薬学教育、薬剤師育成に長年携わっている薬科大学教員(薬剤師)が処方解析について解説しています。今回、企画の第一弾として、敢えて精神神経疾患、がん(悪性腫瘍)を除き、「日常診療上しばしば遭遇する各科疾患」を中心にまとめました。1枚の処方箋から求められる多くの仕事量や責任が薬剤師に課せられている現状では、「病名と薬剤」という短絡的な学習ではなく実践力の習得が不可欠です。また、今後、薬剤師と医師の連携(intervention)についても、さらに密になると考えられます。編集者一同、本書がその一助になることを切に希望します。
 令和2年1月吉日
編集者一同


目次


Ⅰ.一般内科


1 片頭痛

  ●症例…22歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①ロメリジン塩酸塩錠
    ②スマトリプタン錠
    ③ドンペリドン錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①ロメリジン塩酸塩
    ②スマトリプタン
    ③ドンペリドン
    相互作用
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①ロメリジン塩酸塩
    ②スマトリプタン
    ③ドンペリドン

2 A型インフルエンザ感染症

  ●症例…19歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①バロキサビル マルボキシル錠
    ②アセトアミノフェン錠
    ③トラネキサム酸錠
    ④小青竜湯エキス顆粒
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①バロキサビル マルボキシル活性体
    ②アセトアミノフェン
    ③トラネキサム酸
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①バロキサビル マルボキシル
    ②アセトアミノフェン
    ③トラネキサム酸
    ④小青竜湯エキス

3 急性副鼻腔炎

  ●症例…19歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①クラリスロマイシン錠
    ②小青竜湯エキス顆粒
    ③ロキソプロフェンナトリウム水和物錠
    ④トラネキサム酸錠
    ⑤ブロムヘキシン塩酸塩錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①クラリスロマイシン
    ②ロキソプロフェンナトリウム水和物
    ③トラネキサム酸
    ④ブロムヘキシン塩酸塩
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①クラリスロマイシン
    ②ロキソプロフェンナトリウム水和物
    ③トラネキサム酸
    ④小青竜湯エキス
    ⑤ブロムヘキシン塩酸塩


Ⅱ.消化器


1 潰瘍性大腸炎

  ●症例…25歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①アミノサリチル酸類
    ②ステロイド
    ③免疫抑制薬
    ④生物学的製剤
    ⑤最新の分子標的薬
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①ペンタサ®(メサラジン)
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    説明内容
    

2 クローン病

  ●症例…20歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①アミノサリチル酸類
    ②ステロイド
    ③免疫抑制薬
    ④生物学的製剤
    ⑤最新の分子標的薬
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①ペンタサ®(メサラジン)
  3.調剤学的観点からの解析
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    説明内容

3 慢性膵炎

  ●症例…62歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①カモスタットメシル酸塩錠
    ②パンクレリパーゼ顆粒
    ③エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセル
    ④インスリンリスプロ・インスリングラルギン注
    ⑤エレンタール®配合内用剤
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①カモスタットメシル酸塩
    ②パンクレリパーゼ
    ③エソメプラゾールマグネシウム水和物
    ④インスリンリスプロ・インスリングラルギン
    ⑤エレンタール®
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    プロブレムリスト
    説明内容

4 自己免疫性膵炎

  ●症例…57歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①プレドニゾロン錠
    ②エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセル
    ③レバミピド錠
    ④エスゾピクロン錠
    ⑤スルファトメトキサゾール・トリメトプリル配合錠
    ⑥アレンドロン酸ナトリウム水和物経口ゼリー
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①プレドニゾロン
    ②エソメプラゾールマグネシウム水和物
    ③レバミピド
    ④エスゾピクロン
    ⑤バクタ®配合錠
    ⑥アレンドロン酸ナトリウム水和物
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    説明内容

5 肝硬変

  ●症例…64歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①トルバプタン錠
    ②フロセミド錠
    ③スピロノラクトン錠
    ④アゾセミド錠
    ⑤ランソプラゾール腸溶性口腔内崩壊錠
    ⑥ウルソデオキシコール酸錠
    ⑦グリチルリチン製剤(グリチルリチン酸・
            DL―メチオニン・グリシン配合錠)
    ⑧リファキシミン錠
    ⑨レボカルニチン液
    ⑩イソロイシン・ロイシン・バリン顆粒
    ⑪肝不全用経口栄養剤
    治療経過のフィードバックとプロブレムリスト
      (診療録より薬剤師からみたプロブレムリスト)
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①トルバプタン
    ②フロセミド
    ③スピロノラクトン
    ④アゾセミド
    ⑤ランソプラゾール
    ⑥リファキシミン
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①トルバプタン
    ②フロセミド
    ③スピロノラクトン
    ④アゾセミド
    ⑤ランソプラゾール
    ⑥ウルソデオキシコール酸
    ⑦グリチルリチン製剤(グリチルリチン酸・
            DL―メチオニン・グリシン)
    ⑧リファキシミン
    ⑨レボカルニチン液
    ⑩イソロイシン・ロイシン・バリン顆粒
    ⑪肝不全用経口栄養剤

6 慢性便秘症

  ●症例…75歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    ・酸化マグネシウム
    処方薬の特徴
    ①酸化マグネシウム錠
    ②ルビプロストンカプセル
    ③ピコスルファートナトリウム水和物内用液
    ④新レシカルボン®坐剤(炭酸水素ナトリウム・
           無水リン酸二水素ナトリウム配合)
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①酸化マグネシウム
    ②ルビプロストン
    ③ピコスルファートナトリウム水和物
    ④新レシカルボン®坐剤(炭酸水素ナトリウム・
           無水リン酸二水素ナトリウム配合)
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①酸化マグネシウム
    ②ルビプロストン
    ③ピコスルファートナトリウム水和物
    ④新レシカルボン®坐剤


Ⅲ.糖尿病


1 痛風性関節炎

  ●症例…45歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ・メトホルミン塩酸塩錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ・メトホルミン塩酸塩
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容

2 労作性狭心症

  ●症例…65歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①グリメピリド錠
    ②メトホルミン塩酸塩錠
    ③シタグリプチンリン酸塩水和物錠
    ④エンパグリフロジン錠
  2.薬物動態的観点からの解析  107
    処方薬の薬物動態的特徴  107
    ①グリメピリド
    ②メトホルミン塩酸塩
    ③シタグリプチンリン酸塩水和物
    ④エンパグリフロジン
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容

3 低血糖

  ●症例…70歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ・リナグリプチン錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ・リナグリプチン
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容

4 睡眠時無呼吸症候群

  ●症例…56歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①メトホルミン塩酸塩錠
    ②ダパグリフロジンプロピレングリコール
                    水和物錠
    ③リラグルチド皮下注
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①メトホルミン塩酸塩
    ②ダパグリフロジンプロピレングリコール
                     水和物
    ③リラグルチド
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容

5 脳梗塞

  ●症例…70歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①エキセナチド皮下注
    ②メトホルミン塩酸塩錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①エキセナチド
    ②メトホルミン塩酸塩
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①エキセナチド
    ②メトホルミン塩酸塩

6 変形性膝関節症

  ●症例…60歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物錠
    ②レパグリニド錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物
    ②レパグリニド
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容


Ⅳ.循環器


1 労作時胸部不快感

  ●症例…58歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①アスピリン腸溶錠
    ②クロピドグレル硫酸塩錠
    ③エナラプリルマレイン酸塩錠
    ④ロスバスタチンカルシウム錠
    ⑤ボノプラザンフマル酸塩錠
    治療経過のフィードバックとプロブレムリスト
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①アスピリン(アセチルサリチル酸)
    ②クロピドグレル硫酸塩
    ③エナラプリルマレイン酸塩
    ④ロスバスタチンカルシウム
    ⑤ボノプラザンフマル酸塩
    相互作用
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    プロブレムリスト
    説明内容
    ①アスピリンとクロピドグレル硫酸塩
    ②エナラプリルマレイン酸塩
    ③ロスバスタチンカルシウム
    ④ボノプラザンフマル酸塩




2 心房細動

  ●症例…73歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①ビソプロロールフマル酸塩錠
    ②エドキサバントシル酸塩水和物錠
    ③エナラプリルマレイン酸塩錠
    ④シタグリプチンリン酸塩水和物錠
    プロブレムリスト
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①ビソプロロールフマル酸塩
    ②エドキサバントシル酸塩水和物
    ③エナラプリルマレイン酸塩
    ④シタグリプチンリン酸塩水和物
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①ビソプロロールフマル酸塩
    ②エドキサバントシル酸塩水和物
    ③エナラプリルマレイン酸塩
    ④シタグリプチンリン酸塩水和物


Ⅴ.婦人科


1 月経困難症

  ●症例…40歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①エチニルエストラジオール・
     ドロスピレノン配合錠(ヤーズ®配合錠)
    ②ロキソプロフェンナトリウム水和物錠
    ③ドンペリドン錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①エチニルエストラジオール
    ②ドロスピレノン
    ③ドンペリドン
    ④ロキソプロフェンナトリウム水和物
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①エチニルエストラジオール・
     ドロスピレノン配合(ヤーズ®配合錠)
    ②ロキソプロフェンナトリウム水和物
    ③ドンペリドン

2 子宮腺筋症

  ●症例…45歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    ・リュープロレリン酢酸塩
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①リュープロレリン酢酸塩注
    ②クエン酸第一鉄ナトリウム錠
    ③ロキソプロフェンナトリウム水和物錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①リュープロレリン酢酸塩
    ②クエン酸第一鉄ナトリウム
    ③ロキソプロフェンナトリウム水和物
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①リュープロレリン酢酸塩
    ②クエン酸第一鉄ナトリウム
    ③ロキソプロフェンナトリウム水和物

3 切迫早産(妊娠30週4日)

  ●症例…32歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    ①リトドリン塩酸塩
    ②当帰芍薬散エキス
    注意すべきポイント
    リトドリン塩酸塩
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①リトドリン塩酸塩錠
    ②当帰芍薬散エキス顆粒
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①リトドリン塩酸塩
    ②当帰芍薬散エキス
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①リトドリン塩酸塩
    ②当帰芍薬散エキス

4 更年期障害

  ●症例…51歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    ①当帰芍薬散エキス
    ②エストラジオール・酢酸ノルエチステロン配合
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①当帰芍薬散エキス顆粒
    ②エストラジオール・酢酸ノルエチステロン
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①当帰芍薬散エキス
    ②エストラジオール
    ③酢酸ノルエチステロン
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①当帰芍薬散エキス
    ②エストラジオール・酢酸ノルエチステロン配合

5 便秘症(妊娠15週5日)

  ●症例…32歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    ①酸化マグネシウム
    ②ピコスルファートナトリウム水和物
    注意すべきポイント
    ・酸化マグネシウム
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    ①酸化マグネシウム
    ②ピコスルファートナトリウム水和物
    処方薬の特徴
    ①酸化マグネシウム錠
    ②ピコスルファートナトリウム水和物内用液
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①酸化マグネシウム
    ②ピコスルファートナトリウム水和物
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①酸化マグネシウム
    ②ピコスルファートナトリウム水和物

6 月経前症候群(スポーツ選手)

  ●症例…21歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    ・エチニルエストラジオール・
     ノルエチステロン配合(ルナベル®配合錠ULD)
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ・エチニルエストラジオール・
     ノルエチステロン配合(ルナベル®配合錠ULD)
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①エチニルエストラジオール
    ②ノルエチステロン
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ・エチニルエストラジオール・
     ノルエチステロン配合(ルナベル®配合錠ULD)


Ⅵ.皮膚疾患


1 爪白癬

  ●症例…54歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ・ルリコナゾール
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ・ルリコナゾール

2 慢性蕁麻疹

  ●症例…35歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    ①ルパタジンフマル酸塩
    ②ファモチジン
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    ①ルパタジンフマル酸塩
    ②ファモチジン
    ③ジフェンヒドラミン塩酸塩
    処方薬の特徴
    ①ルパタジンフマル酸塩錠
    ②ファモチジン錠
    ③ジフェンヒドラミン塩酸塩クリーム
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①ルパタジンフマル酸塩
    ②ファモチジン
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①ルパタジンフマル酸塩
    ②ファモチジン
    ③ジフェンヒドラミン塩酸塩

3 尋常性痤瘡

  ●症例…29歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    ①エピデュオ®ゲル(アダパレン・
            過酸化ベンゾイル配合)
    ②ロキシスロマイシン
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①クリンダマイシンリン酸エステルゲル
    ②エピデュオ®ゲル(アダパレン・
            過酸化ベンゾイル配合)
    ③ヘパリン類似物質軟膏
    ④ロキシスロマイシン錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①クリンダマイシンリン酸エステルゲル
    ②エピデュオ®ゲル(アダパレン・
            過酸化ベンゾイル配合)
    ③ヘパリン類似物質軟膏
    ④ロキシスロマイシン
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①クリンダマイシンリン酸エステルゲル
    ②エピデュオ®ゲル(アダパレン・
            過酸化ベンゾイル配合)
    ③ヘパリン類似物質軟膏
    ④ロキシスロマイシン

4 帯状疱疹

  ●症例…48歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    ①アメナメビル
    ②ロキソプロフェンナトリウム水和物
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①アメナメビル錠
    ②ロキソプロフェンナトリウム水和物錠
    ③テプレノンカプセル
    ④メコバラミン錠
    ⑤ウフェナマート軟膏
    ⑥亜鉛華軟膏
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①アメナメビル
    ②ロキソプロフェンナトリウム水和物
    ③テプレノン
    ④メコバラミン
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①アメナメビル
    ②ロキソプロフェンナトリウム水和物
    ③テプレノン
    ④メコバラミン
    ⑤ウフェナマート軟膏
    ⑥亜鉛華軟膏

5 尋常性乾癬

  ●症例…51歳、男性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸
              エステルローション
    ②クロベタゾン酪酸エステル軟膏
    ③ヘパリン類似物質軟膏
    ④マキサカルシトール軟膏
    ⑤マーデュオックス®軟膏
    ⑥オロパタジン塩酸塩錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ・オロパタジン塩酸塩
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル
    ②クロベタゾン酪酸エステル、ヘパリン
     類似物質、マキサカルシトールを混合した軟膏
    ③マーデュオックス®軟膏(マキサカルシトール・
     ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル配合)
    ④オロパタジン塩酸塩

6 アトピー性皮膚炎

  ●症例…5歳、男児
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    ①バラシクロビル塩酸塩
    ②クロベタゾン酪酸エステル
    ③ヘパリン類似物質
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①バラシクロビル塩酸塩顆粒
    ②オロパタジン塩酸塩顆粒
    ③ウフェナマート軟膏
    ④亜鉛華軟膏
    ⑤クロベタゾン酪酸エステル軟膏 234
    ⑥ヘパリン類似物質軟膏、ヘパリン類似物質クリーム
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①バラシクロビル塩酸塩
    ②オロパタジン塩酸塩
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①バラシクロビル塩酸塩
    ②オロパタジン塩酸塩
    ③ウフェナマート
    ④亜鉛華軟膏
    ⑤クロベタゾン酪酸エステルとヘパリン類似物質
                   を混合した軟膏
    ⑥ヘパリン類似物質クリーム


Ⅶ.救急疾患


1 くも膜下出血

  ●症例…54歳、女性
  薬剤師による処方監査(処方解析)のポイント
  1.臨床薬学的観点からの解析
    処方薬の適切性の評価
    注意すべきポイント
    フィジカルアセスメントのポイント・
             患者に確認すべき事項
    処方薬の特徴
    ①バルプロ酸ナトリウム徐放錠A
    ②アムロジピンベシル酸塩口腔内崩壊錠
  2.薬物動態的観点からの解析
    処方薬の薬物動態的特徴
    ①バルプロ酸ナトリウム徐放錠A
    ②アムロジピンベシル酸塩
  3.調剤学的観点からの解析
    調剤(製剤)上・保管上の問題点・注意点
  4.患者応対・服薬指導観点からの解析
    QOL・コンプライアンス・アドヒアランス
    説明内容
    ①バルプロ酸ナトリウム徐放錠A
    ②アムロジピンベシル酸塩

2024年3月 新刊追加